水槽に最初は見かけなかったのに突然このような白いモヤモヤした物が低床や流木、石等の回りにこびり付いていることがあります。
これは水カビ(白カビ)と呼ばれるもので、そのままにしておくと景観を乱すだけでなく生体の水カビ病の原因ともなります。
水カビが発生した場合は、できるだけ早く対処することが大切となります。
そのまま水カビを放置すると色々な場所に広がり、最終的には水槽をリセットしないと除去できなくなるので注意しましょう。
水カビの発生原因
水カビは真菌類で流木や石、低床に発生します。特別珍しいものではないのですが繁殖条件がそろってしまうと途端に増殖始めます。
水カビが発生する原因は主に、水に栄養分が多くなる状態(富栄養化)や水の汚れが原因となります。
特に流木は水カビが発生しやすく、流木のアクが栄養源となり水カビを増殖させます。
また水の淀みやろ過装置のろ過能力不足により水カビ発生の原因となることもあります。
水カビの予防
水カビを予防したい場合は前述した通り富栄養化や水の汚れを改善することが重要となります。
主に以下の4つの方法で予防が行えます。
・餌の与え過ぎや食べ残しを減らす
・流木はアク抜きを実施する
・水換えの頻度を増やす
・ろ過装置の容量を増やす
餌の食べ残しを減らす
餌の与え過ぎや食べ残しがあると、水カビの栄養源となってしまいます。
餌は食べきれる量を与え、過剰に与え過ぎ低床に沈んでしまった餌はプロホース等を使いできるだけ吸い出すようにします。餌を与える度に清掃が大変な場合は、水替えのタイミングで低床をから汚れを吸い出し富栄養化の原因を取り除きましょう。
流木はアク抜きを実施する
流木は何も処置をしないまま水槽に入れてしまうと多くのアクがでてきてしまうことがあります。特に流木のアクは栄養源となりやすく水カビが発生につながります。
購入した流木は次の手順でアク抜きを行うと良いでしょう。
水換えの頻度を増やす
水替えの頻度を上げることで富栄養化や水の汚れを取り除くことができます。
ただし頻繁に水替えを行いすぎると生体にダメージを与えてしまうこともあるので、水替えは一時的な対処方法として行い根本的な原因を解決する必要があります。
ろ過装置の容量を増やす
水槽のサイズや生体の数に対してろ過装置の容量が足りていないと、ろ過が追い付かず水が汚れやすくなります。
ろ過装置の容量が不足しているような場合は、適した容量のろ過装置に変更しましょう。
水カビの除去
水カビが既に発生している場合は水槽から取り除く必要があります。水槽から取り出しが可能なものに水カビが付着している場合はその物事取り出し洗浄します。
低床に水カビ発生しているような場合はプロホース等で吸い出すと良いでしょう。
また流木や石等の後から取り出しが難しいものは、歯ブラシで軽く擦り取りながら同時にプロホースなどで吸い出します。水カビが水槽に散らばってしまうと、今まで水カビが発生していなかった場所でも増殖する場合があるので注意してください。
水カビは景観を乱すだけでなく病気にもつながるので、できるだけ発生させないようにし早期発見・早期対応を行いましょう。
では良いアクアリウムライフを!