水槽に水カビ・白カビが発生した場合の対処と予防

水槽の流木や石、底床の周りに、突然白いモヤモヤしたものが発生することがあります。

見た目がカビのように見えるため、魚やエビに害があるのか、そのまま放置しても大丈夫なのか不安になりますよね。

水槽内に発生した白いモヤモヤ

この記事の結論

  • 新しい流木に付く白いモヤモヤは、バイオフィルムである可能性が高い
  • 魚に付着していなければ、すぐに薬を使う必要はない
  • 見た目が気になる場合は、ブラシやホースで取り除く
  • 魚の体に白い綿状のものが付いている場合は、別の対応が必要

水槽内の流木や石に発生する白いモヤモヤと、魚の体に発生する水カビ病は分けて考える必要があります。

この記事では、水槽内に発生する白いモヤモヤの正体と、除去方法、発生を減らすための管理方法について解説していきます。

水槽の白いモヤモヤの正体

水槽内の流木や石、底床などに発生する白いモヤモヤは、すべてが魚に感染する水カビとは限りません。

特に新しい流木を水槽へ入れた直後に発生した白い膜や綿状のものは、流木から出る有機物を利用して増えた微生物などによる、バイオフィルムである可能性が高いです。

流木にバイオフィルムが発生すること自体は、それほど珍しいことではありません。多くの場合は魚に直接害を与えるものではなく、エビや一部の魚、貝が食べることもあります。

水槽の環境が安定するにつれて、少しずつ減っていく場合もあります。そのため、流木に白いモヤモヤが付いているだけで、魚に異常がなければ、慌てて水槽をリセットする必要はありません。

発生している場所を確認する

白いモヤモヤを見つけたときは、まずどこに発生しているのか確認しましょう。

【発生場所による判断の目安】

  • 新しい流木に発生:バイオフィルムの可能性が高い
  • 石やホース、ろ過装置に発生:バイオフィルムや付着した有機物の可能性がある
  • 餌や生体の死骸に発生:腐敗している可能性があるため早めに取り除く
  • 魚の皮膚やヒレに発生:水カビ病などの可能性があるため魚の状態を確認する

写真や見た目だけで、バイオフィルムや水カビなどを完全に判別するのは難しい場合があります。

発生している場所だけでなく、水槽を立ち上げてからの期間、流木を入れた時期、魚の様子なども含めて判断しましょう。

白いモヤモヤは放置しても大丈夫?

新しく入れた流木に白いバイオフィルムが発生しているだけで、魚やエビに異常がなければ、しばらく様子を見ても問題ないことが多いです。

自然に減ることもありますが、見た目が気になる場合や広い範囲に付着している場合は、無理に放置する必要はありません。

薬品を使うのではなく、流木を取り出して洗うか、歯ブラシなどで軽くこすりながらホースで吸い出す方法がおすすめです。

水槽へ殺虫剤や家庭用のカビ取り剤は入れないでください

魚やエビ、水草、ろ過バクテリアに大きなダメージを与える可能性があります。正体が分からない場合も、まずは物理的に取り除きましょう。

水槽の白いモヤモヤを除去する方法

白いモヤモヤを取り除く場合は、発生している場所によって方法を変えます。

取り出せる流木や石は水槽の外で洗う

水槽から簡単に取り出せる流木や石であれば、一度水槽の外へ取り出して洗浄します。

表面に付着した白いモヤモヤを、歯ブラシなどで軽くこすりながら水で洗い流してください。

洗剤やカビ取り剤などは使わず、水またはカルキを抜いた水で洗います。

一度洗っても再び発生する場合がありますが、流木から出る有機物が減り、水槽の環境が安定すると、発生しにくくなることがあります。

取り出せない場合は吸い出す

レイアウトに固定した流木や大きな石など、水槽から取り出すのが難しい場合は、歯ブラシで軽くこすりながらプロホースなどで吸い出します。

底床に発生している場合も、底床を深くかき混ぜず、白いモヤモヤと周囲の汚れを一緒に吸い出しましょう。

餌や生体の死骸はすぐに取り除く

食べ残した餌や生体の死骸に白いモヤモヤが発生している場合は、そのまま放置せず、早めに取り除いてください。

餌や死骸などの有機物が水槽内に残ると、水質悪化の原因になります。

餌は魚が短時間で食べ切れる量を与え、底床に残った餌は水換えのタイミングで吸い出すようにしましょう。

白いモヤモヤの発生を減らす方法

流木に発生するバイオフィルムを完全に予防するのは難しいですが、日頃の管理によって発生量や再発を減らせる場合があります。

流木を水洗いしてから入れる

購入した流木は、そのまま水槽へ入れず、表面に付着した土や汚れをブラシで洗い流してから使用しましょう。

流木の浮きや水の着色を減らしたい場合は、事前に水へ浸けておく方法もあります。

煮沸できる種類と大きさの流木であれば煮沸する方法もありますが、流木の材質や形状によっては、割れたり変形したりする可能性があります。無理に煮沸する必要はありません。

餌を与えすぎない

餌の食べ残しが多いと、水槽内に有機物が蓄積しやすくなります。

一度に多く与えるのではなく、魚が食べ切れる量を確認しながら与えましょう。

定期的に水換えと掃除をする

水換えと底床の掃除を定期的に行い、食べ残しやフン、枯れた水草などを取り除きます。

ただし、白いモヤモヤを見つけるたびに大量の水換えを行ったり、ろ材や底床をすべて洗ったりする必要はありません。

一度に掃除しすぎると、水槽内の環境が大きく変化することがあります。普段の水換えと同じ範囲で、少しずつ汚れを取り除きましょう。

水換えのやり方や頻度がよく分からない場合は、こちらの記事で基本的な手順や必要な道具を紹介しています。

水流が極端に弱い場所を確認する

流木の裏側や水槽の隅など、水流が極端に弱い場所には、餌やフンなどの汚れがたまりやすくなります。

同じ場所に汚れがたまる場合は、ろ過装置の吐出口の向きを調整したり、レイアウトを少し変更したりして、水が緩やかに循環するようにします。

白いモヤモヤが発生したことだけを理由に、ろ過装置を大きなものへ交換する必要はありません。水槽の水量や生体数に対して明らかに能力が不足している場合に検討しましょう。

魚の体に白い綿状のものが付いている場合

ここまで紹介したのは、主に流木や石、底床などに発生した白いモヤモヤへの対処方法です。

魚の皮膚、エラ、目、ヒレなどに白色や灰白色の綿のようなものが付着している場合は、流木のバイオフィルムとは別の問題です。

魚の水カビ病などの可能性があるため、可能であれば魚を隔離し、水温、水質、外傷の有無、食欲や泳ぎ方を確認してください。

魚に症状がある場合は水槽全体へすぐに薬を入れない

病気の種類や飼育している生体によって、使用できる薬や対処方法が異なります。エビや貝、水草が入った水槽では使用できない薬もあるため、薬の説明書を確認し、判断が難しい場合は観賞魚を扱う専門店や獣医師へ相談しましょう。

水槽の水カビ・白いモヤモヤのまとめ

水槽内に発生した白いモヤモヤは、発生している場所によって原因と対応が異なります。

新しい流木に付いている場合は、魚に害の少ないバイオフィルムである可能性が高く、慌てて薬を使ったり、水槽をリセットしたりする必要はありません。

見た目が気になる場合は、取り出して水洗いするか、歯ブラシで軽くこすりながらプロホースで吸い出しましょう。

餌の食べ残しや死骸に発生している場合は早めに取り除き、日頃の水換えと掃除を続けることが大切です。

魚の体に白い綿状のものが付いている場合は、流木のバイオフィルムとは分けて考え、魚の状態を確認したうえで対応してください。

では良いアクアリウムライフを!

タイトルとURLをコピーしました