60cm水槽で水草を育てようと思ったとき、意外と悩むのがLED照明です。
安いものから高光量なものまでたくさんありますが、「結局どのくらいの明るさが必要なの?」と思いますよね。
私はこれまで60cm水槽で、GEX クリアLED POWERⅢ 600とアクロ TRIANGLE LED GROW 600の両方を実際に使用してきました。
結論からいうと、どちらが絶対に優れているというより、育てたい水草によって選ぶのがおすすめです。
私自身、最初はGEXを長く使っていましたが、前景草などを本格的に育てるようになってからアクロ GROW 600へ変更しました。
今回は、この2台を実際に使った経験も含めて比較していきます。
GEX POWERⅢ 600とアクロ GROW 600を比較
まずは現在の主な仕様を比較してみましょう。
| 項目 | GEX クリアLED POWERⅢ 600 | アクロ TRIANGLE LED GROW 600 |
|---|---|---|
| 対応水槽 | 幅60~66cm | 幅57~66cm |
| 全光束 | 1000lm | 3000lm |
| 消費電力 | 17.5W | 29.4W |
| 色温度 | 10000K | 7200K |
| LED | 白・赤・青 | 白・赤・緑・青 |
| 演色性 | - | Ra93 |
| 点灯操作 | 白・赤・青を個別操作可能 | 基本的に全灯・消灯 |
| 設置 | ライトリフト | ライトリフト・吊り下げ |
| 実売価格の目安 | 約6,000円前後 | 約9,000円前後 |
| 私がおすすめする用途 | 陰性水草・入門用 | 前景草・陽性水草・水草水槽 |
※仕様・価格は2026年8月確認時点。販売店や時期によって価格は変動します。

数字だけを見ると、アクロ GROW 600のほうがかなり明るいことが分かります。
ただし、「明るければ明るいほど良い」というわけではありません。
育てる水草によってはGEXでも十分ですし、逆に強い光によってコケ管理が難しくなることもあります。
価格を抑えて始めるならGEX クリアLED POWERⅢ 600
初めて60cm水槽を立ち上げる場合や、そこまで高光量を必要としない水草を育てるなら、私はGEX クリアLED POWERⅢ 600でも十分だと思います。
私自身かなり長く使ってきた照明で、価格と性能のバランスが良いと感じています。
1000lmなのでアクロ GROW 600と比較すると光量は控えめですが、水槽を観賞するための明るさとしては十分です。
実際に私がGEX 1台で育てたことがある水草には、次のようなものがあります。
- マツモ
- アナカリス
- パールグラス
- ニューラージパールグラス
- グリーンロタラ
- グロッソスティグマ
- アヌビアスナナ
- ミクロソリウム
- ウィローモス
- プレミアムモス
ただし、陽性水草については「育たない」というより、きれいな形に仕上げるには少し物足りないという印象でした。
例えばグロッソスティグマは上方向へ立ち上がりやすく、底床をきれいに這わせることができませんでした。
反対にアヌビアスナナやミクロソリウム、ウィローモスなどの陰性水草は問題なく育てることができました。
陰性水草を中心にレイアウトするなら、いきなり高価な高光量LEDを買わなくても良いと思います。
GEX クリアLED POWERⅢを実際に使った詳しいレビューはこちら
水草をしっかり育てたいならアクロ GROW 600
前景草や陽性水草を本格的に育てたいなら、私はこちらをおすすめします。
アクロ TRIANGLE LED GROW 600です。
GEXから交換したときに最初に感じたのは、やっぱり「明るい!!」でした^^;
公称全光束は3000lmなので、1000lmのGEX POWERⅢ 600と比べるとかなり明るくなります。
私の水槽ではGROW 600へ変更してから、次のような水草を育ててきました。
- グロッソスティグマ
- キューバパールグラス
- ニューラージパールグラス
- ロタラ系
- ルドヴィジア
- パールグラス
- リシア
特に前景草をしっかり育てたい場合は、GEXよりGROW 600のほうが使いやすかったです。
キューバパールグラスで緑の絨毯を作りたい、水草水槽をしっかり作り込みたいという場合はこちらを選ぶ価値があります。
アクロ TRIANGLE LED GROW 600を実際に使った詳しいレビューはこちら
陰性水草だけならアクロ GROW 600は少し強すぎることもある
アクロ GROW 600が明るいからといって、すべての水槽におすすめするわけではありません。
私はGROW 600を使った水槽でアヌビアスナナを育てていたところ、葉に斑点状のコケが付いてしまったことがあります。
もちろん照明だけがコケの原因とは限りませんが、陰性水草を中心に育てる場合は、ここまで強い照明が必要ないこともあります。
アヌビアスナナやウィローモス、ミクロソリウムを中心にした水槽なら、まずGEXから始めても良いでしょう。
逆にGROW 600を使うなら、陰性水草を流木の陰へ配置したり、吊り下げて水面から照明までの距離を調整したりする方法もあります。
見た目の光はかなり違う
2台は光の色にも違いがあります。
GEX POWERⅢ 600は10000Kなので、白っぽくスッキリした印象です。
白・赤・青のLEDがそれぞれ独立したスイッチになっているため、色を変えて楽しむこともできます。
一方のGROW 600は7200Kで、GEXと比べると少し自然光に近い印象です。
GROW 600はRa93と演色性も高く、水草の緑や赤もきれいに見えます。
ただ、ここはかなり好みが分かれる部分です。
「白く明るい水槽が好き」という人はGEX、「水草の自然な色を見たい」という人はGROW 600のほうが気に入るかもしれません。
消費電力はGEXのほうが少ない
消費電力はGEX POWERⅢ 600が17.5W、GROW 600が29.4Wです。
当然ですが、光量の大きいGROW 600のほうが消費電力も増えます。
ただ、私はLEDを選ぶときに消費電力だけで決める必要はないと思っています。
例えば陽性水草を育てるためにGEXを複数台設置するのであれば、最初から高光量な照明を1台使ったほうが水槽上部もスッキリします。
反対に陰性水草中心なのにGROW 600を使うのであれば、必要以上の光量になる可能性があります。
必要な光量に合ったLEDを選ぶのが一番です。
アクロ GROW 600は吊り下げできるのも便利
GROW 600は水槽の上へ載せるだけでなく、吊り下げて使うこともできます。
私は吊り下げで設置していましたが、水槽上部が開くのでメンテナンスしやすく、見た目もかなりスッキリします。
さらに水面と照明の距離を変えられるので、強すぎると感じたときに調整しやすいのもメリットです。
ただし、吊り下げ用ワイヤーの調整で少しハマった経験があります^^;
アクロ TRIANGLE GROWの吊り下げワイヤー調整方法はこちら
LEDの点灯時間も重要
高光量のLEDを購入したからといって、長時間点灯すれば水草がさらに良く育つというわけではありません。
照明時間を長くしすぎると、水槽の状態によってはコケが増える原因にもなります。
私はタイマーを使って、毎日同じ時間に点灯・消灯させる方法をおすすめしています。
結局どちらを選ぶのがおすすめ?
迷った場合は、育てたい水草で決めれば良いと思います。

| こんな人 | おすすめ |
|---|---|
| 初めて60cm水槽を作る | GEX POWERⅢ 600 |
| 価格を抑えたい | GEX POWERⅢ 600 |
| アヌビアスナナ・ミクロソリウム・ウィローモス中心 | GEX POWERⅢ 600 |
| キューバパールグラスを育てたい | アクロ GROW 600 |
| グロッソをきれいに這わせたい | アクロ GROW 600 |
| ロタラなど陽性水草をしっかり育てたい | アクロ GROW 600 |
| 水草水槽を本格的に作りたい | アクロ GROW 600 |
私なら、陰性水草中心ならGEX、水草育成をしっかり楽しむならアクロ GROW 600を選びます。
特に今後キューバパールグラスなどの前景草にも挑戦する可能性があるなら、最初からGROW 600を購入しておくのもありだと思います。
まとめ
GEX クリアLED POWERⅢ 600とアクロ TRIANGLE LED GROW 600は、どちらも60cm水槽で実際に長期間使ってきました。
GEXは価格と使いやすさのバランスが良く、陰性水草や初めて水草を育てる人には使いやすいLEDです。
一方でアクロ GROW 600は、キューバパールグラスやグロッソスティグマなど、光量を必要とする水草を育てたいときにかなり頼りになります。
照明は一度購入すると長く使う機器なので、値段だけではなく「これからどんな水草を育てたいか」で選んでみてください。
では良いアクアリウムライフを!

