前景草|簡単で初心者におすすめ9選!!

前景草として使える水草にはさまざま種類がありますが、今回おすすめする水草は初心者が育てやすく手に入れやすい代表的な水草を中心に紹介していきます

前景草とは

前景草とは水槽の前面に植栽し草丈が高くならない水草の総称を言います。
種類によっては前景を這うように覆わせることができ、緑の絨毯をつくることもできます。

また種類の違う前景草を混ぜることにより、自然感が強い絶妙な表現を作り出したり植栽の方法によって、さまざまな表情を楽しむことができます。

代表的な前景草

今回はこちらの9種類を紹介していきます。

・ニューラージパールグラス
・グロッソスティグマ
・キューバパールグラス
・ショートヘアーグラス
・コブラグラス
・リシア
・ウィローモス
・オーストラリアンクローバー
・ピグミーチェーンサジタリア

 

ニューラージパールグラス



ニューラージパールグラスは5mm程の黄緑色の丸い葉が対をなしている可愛らしい水草です。匍匐するように増え群生させると緑の絨毯のようなレイアウトを作ることができます。
育成は比較的容易で、肥料は液肥を中心としCO2はなくとも育てることができます。

低床の汚れを嫌うので定期的に低床の掃除を行うようにしましょう。また新しい水好むので育成には定期的な水替えも有効です。

調子が上がると幾重にも葉が重なり合うように増えていき、光の当たらない部分が枯れてしまうこともあるので定期的にトリミングをしましょう。

育成しやすい水草なので、初心者向けの前景草です。

グロッソスティグマ



グロッソスティグマは1cm程度の葉が対をなしている水草です。グロッソ(Glosso)には「舌」という意味がありその名の通り葉は舌のような形をしています。
CO2添加は必須ではありませんが、成長速度は遅くなるので低床を覆うように育てたい場合はCO2添加は行ったほうが良いでしょう。

条件が整うと気泡を付けることもあります。またグロッソスティグマはランナーを出しながら増えていきます。
光量が少ないと立ち上がってしまう習性があるので、低床を這わせたい場合はある程度の光量を確保する必要があります。

CO2や高光量が必ずしも必要ではないので、初心者でも育てやすい前景草です。

キューバパールグラス



キューバパールグラスは前景草として人気の高い水草で、レイアウトに使われることの多い水草です。
葉はニューラージパールグラス比べると色は濃い緑色で小さく、3mm程の大きさです。
細かい葉が密生するように育つのが特徴です。

高光量を好のみ根付くまで若干時間がかかります。また一旦根付くと肥料を多く必要としますので、低床には固形肥料をいれ様子を見ながら併せて液肥もいれると良いでしょう。またCO2添加も必要となります。

葉が白化した場合は肥料不足になってしまっているので、生長点が黄色~白色になり始めたら追肥をおこないましょう。

一度水質に慣れてしまえば、溶けてしまうことも少ないので比較的扱いやすい水草です。

ヘアーグラスショート



ヘアーグラスショートは通常のヘアーグラスの短いタイプで、ミニヘアーグラスやチシママツバイとも呼ばれています。
水中葉の長さは3cm~5cm程で、水上葉は夏に最大20cm前後、冬は4cm前後と大きさが変わっていきます。

ヘアーグラスショートはその見た目で分かるように自然なレイアウトを表現するのに向いています。
コケが付いてしまうと駆除しにくい水草なので、予防としてヤマトヌマエビやミナミヌマエビ等のコケ取り生体を入れておくと良いでしょう。

ヘアーグラスは元々、水田の雑草でとても丈夫な水草なので難しいことをしなくても簡単に育てることができます。

コブラグラス



コブラグラスは葉の長さが5cm前後で葉幅3mm程の水草です。ランナーを展開することで増えていきます。
水草の中では20℃~25℃と低水温を好み、コブラグラスできれいな絨毯を作りたい場合は強い照明とCO2は必須となります。

肥料は固形肥料を低床に入れるようにしましょう。

コブラグラスを育成する水温は若干低めになるので、飼育する生体の適正水温には注意する必要があります。

リシア


リシアは根を張らない浮草ですが、リシアネットや石などに巻き付けることで前景草の代わりとしてレイアウトすることができます。
見た目は明るい緑色で、高光量の照明とCO2添加をすると美しい無数の気泡をあげます。

肥料や光の要求量が多く、肥料不足になると色が薄くなり色褪せたようになるのでその場合は追肥しましょう。
液肥の添加が効果的で、適正量の肥料と光を与えると爆発的に増えるようになります。

光と肥料が確保できれば育成は難しくないので、水草育成経験が浅くても簡単に増やすことができます。
気泡をつけた時のリシアはとても美しいので是非、育成に挑戦してみてはいかがでしょうか。

ウィローモス



ウィローモスは濃い緑色を色をしたコケの一種の水草です。ウィローモスは流木などに巻き付け活着させ育てると、時間の経過を感じさせる自然なレイアウトに使うことができます。
前景草として使う場合はウィローモスマットや石などに巻き付け、前景に配置すると良いでしょう。

ウィローモスは陰性水草ですので生長速度が遅く、低光量、CO2なしで簡単に育てることができます。
肥料や特別な機材も必要なく育成条件が非常にやさしいので、初心者の方には手のだしやすい入門種です。

オーストラリアンノチドメ(クローバー)



オーストラリアンノチドメは別名オーストラリアンクローバー(オークロ)とも呼ばれています。
1cm前後の可愛らしいクローバーのような葉で、明るい緑色をしています。

植栽位置は前景~中景にかけて使用でき、低床から少し立ち上がり少し浮いたような感じで育ちます。
オーストラリアンノチドメを這わせたい場合は、高光量の照明を使用して育成する必要があります。

育成速度は非常に早く、調子がでると爆発的に増えていきます。
CO2はなくても育ちますが、CO2を添加することにより綺麗に育てることができます。

根を張る水草ですが、葉からの吸収が盛んなので液肥を中心に与えると良いでしょう。

オーストラリアンノチドメが群生した時の姿はとても見ごたえがありますので、オススメの水草です。

ピグミーチェーンサジタリア



ピグミーチェーンサジタリアは葉全体がカールような見た目でランナーで増えていく水草です。
葉の大きさ(長さ)はCO2添加なしだと5~6cmくらいですが、CO2添加量が多くなると10cmを超えたサイズになってきます。

また成長速度が遅く前景全体を覆いたい場合は、最初に植栽する量を多めに準備したほうが良いでしょう。
トリミングに追われたくないような場合に前景草として使うと、陰性水草のような感覚でトリミングをあまり気にせずに育てることができます。

育成条件は難しくないので、他の水草同様に固形肥料をいれコケに注意していれば簡単に育てることができます。

 

前景草は混ぜて植えるとより自然な感じに!

前景草は1種類にこだわらず、2種類以上を混ぜるように植えると自然な雰囲気が表現できます。

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これはニューラージパールグラスとヘアーグラスショートの組み合わせですが、グロッソスティグマ×ヘアーグラスショートなんかも良いのではないでしょうか。

混植する場合に難しくなる点は、トリミング時に同時に切らなくてはいけなくなるのでボリュームの調整が難しくなります。
また徐々にいづれかの水草がテリトリーを広げて混植した水草が減ってきてしまうようなこともあります。

そんな苦労もありますが、それ以上に水景を美しくする価値もあると思いますので是非挑戦してみてください!

初心者にオススメの前景草9選でした!
では良いアクアリウムライフを

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