野生ミナミヌマエビの採取と飼育方法について解説します。
多くのエビの仲間は水質の変化に敏感で飼育の難易度は高めですが、
ミナミヌマエビは他のエビと比べると難易度も非常にやさしく、環境になれると爆発的に増えることもこともあります。
エビの仲間の中ではかなり丈夫で飼育しやすい初心者の入門種でもあります。
またコケをツマツマと食べる姿は可愛らしくいつまで観ていてもあきません。
コケを良く食べるので複数匹飼育することでコケ対策に飼育するのも良いでしょう。
ミナミヌマエビの基本データ
飼育難易度 非常にやさしい |
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別名 | ブツエビ |
学名 | Paracheirodon innesi |
分布 | 日本 朝鮮半島 中国 台湾 |
分類 | ヌマエビ科 |
寿命 | 1~2年 |
体長 | 1.5~3cm |
水質 | 弱酸性〜弱アルカリ性 |
水温 | 5℃〜30℃ |
野生のミナミヌマエビのいる場所
ミナミヌマエビは日本の各地に生息しています。ただし特に寒くなる地域(東北地方や北海道)では見かける事はほとんどありません。
主に沼や池、川や常に水のある用水路等にも生息しています。ミナミヌマエビは群れていることが多いので1匹見つければその周辺で複数見つけることができるでしょう。
小型のエビの中では特に丈夫で急激な温度変化でなければ5℃〜30℃くらいまでの範囲で生息可能です。ただしこれはあくまでも生息可能とういうだけで実際に適した温度帯は20℃〜26℃となります。
採取できる場所は用水路や池や河川などの草むらに多く潜んでいます。
野生のミナミヌマエビの採取方法
捕獲については難しくなく、タモ網や虫取り編みを使い水辺の草むらをガサガサとすると簡単に捕まえることができます。
ミナミヌマエビいるような環境ではザリガニ等の他の生物も繁殖していることが多く水生生物の採取が楽しめるでしょう。
ミナミヌマエビのいない地域や野生のミナミヌマエビを捕まえるのが難しい場合は、アクアリウムショップやホームセンターのペットコーナーで販売しています。
価格は1匹40円〜100円で販売されていることが多いようです。
水合わせの手順
水槽の水と元々生息していた場所の水を少しずつ合わせてエビへの負担を減らしましょう。水質が大きく違う場合に、突然移し替えるとショックやストレスで死んでしまうことがあります。
水質は弱酸性~弱アルカリ性が適しているので、pHは6.5~7.3あたりを目安にすると良いでしょう。
1、水温を合わせる
採取または購入したミナミヌマエビを今まで生息していた水と一緒に袋などにいれ水槽に浮かべ水温を合わせます。
30分〜1時間で水温が合いますのでバケツなどの容器にミナミヌマエビを戻します。
2、水槽水を入れ少しずつ慣らす
ミナミヌマエビが入った環境の水を1/3〜1/4程捨てます。捨てた水と同じ量を飼育する水槽からうつします。
15分程そのまま待ち再び同じ量の水を捨て水槽の水をいれます。
この手順を4〜6回行います。
作業回数を増やし1度に入れ替える水の量が少なければ少ないほどエビの負担が減り、その後エビが死んてしまうリスクが少なくなります。
3、ミナミヌマエビを水槽に移す
網等を使い水槽にミナミヌマエビを移します。この時は水合わせを行った水は水槽に移さないほうが良いでしょう。思わぬ病気や害虫が水槽に混入する可能性がある為です。
餌は何をあげれば良いの?
餌を与えるのであれば、市販の沼エビ用の餌で良いでしょう。水槽内に少しでも苔が生えるようであれば、餌をあたえなくても問題ありません。
ミナミヌマエビは苔を食べるので苔とりにも一役かってくれる生体です。また他に生体をいれているのであればその生体の食べ残した餌を食べ水槽を綺麗にしてくれます。
ミナミヌマエビの繁殖
ミナミヌマエビの繁殖は簡単です。屋内の水温が安定した環境であれば一年を通して産卵します。
繁殖に適している水温は20℃〜24℃の間が良いでしょう。抱卵後、2週間〜3週間程で稚エビが孵化します。
同じ水槽に魚が入っている場合に稚エビが食べられてしまうことがあるので、水草や石などを使って隠れる場所を作ってあげましょう。