アカヒレの飼育|混泳・寿命・餌・繁殖


アカヒレは、鮮やかな色合いを持ち、赤と黒を基調とした美しい模様が特徴的です。初心者が飼育するのに適している魚とされており、淡水魚の中でも頑丈な部類に属しますので、デリケートな種類ではありません。

さらに、アカヒレは繁殖が容易で、適切な飼育スペースと遊泳領域、水草の配置があれば、卵を水草や浮遊物に簡単に産みつけます。このように、アカヒレは美しい体の色合いや特徴的な形状だけでなく、丈夫さや飼育のしやすさ、そして繁殖の容易さなどの特性で知られており、初心者にぴったりの淡水魚として親しまれています。

初心者からベテランまで楽しめるアカヒレの飼育方法について、基本的なデータやポイントを紹介します。

アカヒレの基本データ

アカヒレは、熱帯魚の中でも比較的丈夫で飼いやすい種類の一つです。以下はアカヒレの基本データです。

飼育難易度
とてもやさしい

アカヒレは初心者向きの飼育難易度のとてもやさしい熱帯魚です。
パイロットフィッシュとしても良く飼育され、水温の変化や水質の悪化にも強くとても丈夫でな熱帯魚です。
別名 コッピー
学名 Tanichthys albonubes
分布 中国広東省
分類 コイ科
寿命 3~4年
最大体長 約4cm
温度 15~26度
PH 6.0~8.0
弱酸性~弱アルカリ性
硬度 軟水〜硬水

飼育数と水槽サイズ

アカヒレは小型水槽から飼育することができます。
飼育数は下記が目安となります。

水槽規格・サイズ 水量 飼育数
20cmキューブ水槽 (幅20cm*奥行20cm*高さ20cm) 水量:8L 2匹
30cm規格水槽 (幅30cm*奥行18cm*高さ24cm) 水量:13L 3匹
30cmキューブ水槽 (幅30cm*奥行30cm*高さ30) 水量:27L 6匹
45cm規格水槽 (幅45cm*奥行24cm*高さ30cm) 水量:32.4L 8匹
45cmワイド水槽 (幅45cm*奥行30cm*高さ30cm) 水量:40.5L 10匹
60cm規格水槽 (幅60cm*奥行30cm*高さ45cm) 水量:65L 16匹
90cm規格水槽 (幅90cm*奥行45cm*高さ45cm) 水量:182L 45匹
120cm規格水槽 (幅120cm*奥行45cm*高さ45cm) 水量:243L 60匹

※飼育数が少なく感じますが、初心者でも安心して管理できる個体数(4L/1匹)で計算しています。飼育数を増やしたい場合は様子見ながら少しずつ数を増やしましょう。

餌の量を調整や水替えの頻度を増やしたり、ろ過装置の能力が大きくなれば飼育数を増やすこともできます。
数が多い程、水質が悪化しやすくなるのでろ過能力を超える個体数を導入しないように気を付けましょう。

アカヒレは雑食性なので様々な種類の餌を食べることができます。
特別な餌は必要ないので熱帯魚用の人工飼料を与えると良いでしょう。
また生餌も食べるので栄養バランスを考え、時々アカムシを与えると元気に育てることができます。
餌の量は1日に1,2回で2~3分で食べきれる量を与えましょう。また食べ残しは水質の悪化につながるので過度に餌を入れすぎないように注意しましょう。

繁殖

アカヒレは繁殖が比較的容易な熱帯魚の一つです。オスとメスを数匹づついれておけば自然にメスが卵を産みます。
メスの産卵後に親魚に卵が食べられてしまうので産卵箱を使うか水草を多めに入れておきましょう。

水温があまり低いと繁殖しづらいので、水温を20度~26度ほどに調整すると良いでしょう。

寿命

アカヒレの寿命は飼育環境や管理方法などによって異なることがありますが、一般的には3年から4年程度です。適切な飼育条件で育てられる場合、より長い寿命を持つこともあります。
特に水質や餌(栄養状態)、またストレス要因に注意して飼育することで長生きしやすくなります。

混泳

アカヒレは基本的には温和な種ですが、オス同士で小競り合いをすることがあります。水槽内にメスよりオスが多いと争いが激しくなりやすい傾向があるので、メスを多めにしたり水草を入れ逃げられる場所をつくると良いでしょう。

グッピーやプラティ、ネオンテトラという代表的な熱帯魚とも相性が良く、気性の荒い相手や大型の種でなければほとんどの場合に混泳ができます。

価格

アカヒレの価格は、1匹50円~120円程度で入手できます。
淡水魚の中では比較的低価格で購入することができます。

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