ミクロソリウムを育てていると、葉に黒い点が出てきたり、葉全体が黒っぽく見えたりすることがあります。
黒い部分を見つけると「病気になったのでは?」と心配になりますが、ミクロソリウムの葉裏にできる黒い点は病気ではない場合があります。
特に葉の裏側に点々と出ている黒い部分は、ミクロソリウムが繁殖するために作る胞子嚢の可能性があります。
一方で、葉そのものが傷んで黒くなっている場合や、葉の表面にコケが付着して黒く見えている場合もあるため、黒い部分の状態を見ながら判断することが大切です。
この記事では、ミクロソリウムの葉が黒く見える原因と、病気と決めつける前に確認したいポイントを紹介します。

ミクロソリウムの葉裏にある黒い点は病気ではない場合がある
まず確認してほしいのが、黒い点が葉の表側にあるのか、裏側にあるのかです。
ミクロソリウムはシダの仲間なので、葉の裏側に胞子嚢と呼ばれる部分を作ることがあります。
胞子嚢は黒色から茶色っぽい点のように見えるため、初めて見ると病気やコケに見えてしまうかもしれません。
しかし、葉がしっかりしていて、葉裏に黒い点が付いているだけであれば、すぐにその葉を切る必要はありません。
「黒い点がある=シダ病」と決めつけないようにしましょう。
ミクロソリウムの葉が黒く見える主な原因
葉裏に胞子嚢ができている
葉裏に点状の黒い部分が出ていて、葉そのものには大きな傷みがない場合は、胞子嚢の可能性があります。
これはミクロソリウムにとって異常な状態ではありません。
葉の表から見ただけでは分かりにくい場合もあるので、黒い点を見つけたら一度葉を裏返して確認してみてください。
胞子嚢と思われる黒い点だけを理由に、健康な葉をすべて切ってしまう必要はありません。
葉の表面にコケや汚れが付いている
葉そのものが黒くなっているように見えても、表面にコケや汚れが付着している場合があります。
ミクロソリウムは成長が比較的遅い水草なので、古い葉は長い期間水槽内に残ります。
そのため、葉の表面にコケが目立つようになることがあります。
表面に付着しているだけの場合は、葉を傷めないように指や柔らかいスポンジなどで優しく確認してみてください。
無理に強く擦って葉を傷める必要はありません。
古い葉そのものが傷んでいる
黒い部分が葉の表面に付着しているのではなく、葉そのものが茶色や黒色に変色して柔らかくなっている場合は、葉が傷んでいる可能性があります。
古い葉が一枚だけ傷んでいるのであれば、その葉を取り除き、その後に出てくる新しい葉の状態を確認してみましょう。
逆に、新しく出た葉まで次々に傷んでいる場合は、葉だけでなく根茎や水槽内の環境も確認した方が良いと思います。
根茎が傷んでいる
葉の状態が悪いときは、ミクロソリウムの根茎も確認してみてください。
ミクロソリウムには、葉と根が伸びている横向きの太い根茎があります。
この根茎がしっかりしているか、柔らかく傷んでいる部分がないかを確認します。
根茎まで大きく傷んでいる場合は、葉だけを切っても株全体の調子が戻らないことがあります。

黒い点を見つけたときの確認方法
ミクロソリウムに黒い部分を見つけた場合は、私は次の順番で確認するのがおすすめです。
1.葉の裏側を確認する
最初に葉を裏返してみます。
葉裏に黒色や茶色っぽい点があり、葉自体がしっかりしている場合は、胞子嚢の可能性があります。
この場合は、黒い点だけを理由に慌てて葉を切らず、そのまま様子を見てみましょう。
2.葉の表面に付着しているのか確認する
葉の表側が黒く見える場合は、葉そのものの変色なのか、表面にコケや汚れが付いているのかを確認します。
軽い付着物であれば、葉を傷めないように優しく取り除くことができます。
3.葉そのものが傷んでいないか確認する
葉の組織そのものが黒や茶色に変色し、柔らかくなっている場合は、その葉が傷んでいる可能性があります。
完全に傷んでいる葉であれば、清潔なハサミを使って葉の付け根付近から取り除く方法があります。
4.根茎を確認する
複数の葉が傷んでいる場合は、太い根茎も確認してください。
根茎にしっかり硬さがあるか、黒っぽく変色して柔らかくなっていないかを見ます。
葉だけでなく根茎まで傷んでいるのであれば、根茎の状態を優先して対処しましょう。
ミクロソリウムの根茎は底床へ埋めない
ミクロソリウムを育てるときに特に注意したいのが、根茎の扱いです。
普通の水草と同じようにソイルや砂へ植えようとして、太い根茎まで底床の中へ埋めてしまうことがあります。
しかし、ミクロソリウムの太い根茎は底床の中へ埋めないようにしてください。
根茎を埋めてしまうと、傷んだり腐ったりする原因になります。
ミクロソリウムは流木や石へ固定して育てる方法が使いやすい水草です。
根が底床へ伸びること自体は問題ありませんが、太い根茎は外へ出しておきましょう。
高水温だけを原因にしない
ミクロソリウムの葉が黒くなると、「水温が高いからシダ病になった」と考えることもあると思います。
ただし、葉が黒くなったという症状だけで水温を原因と決めつけるのはおすすめしません。
黒く見える部分が胞子嚢なのか、コケなのか、葉そのものが傷んでいるのかを最初に確認してください。
水温が上がった時期と葉の変化が重なった場合も、水温だけを見るのではなく、
- 根茎が傷んでいないか
- 根茎を底床へ埋めていないか
- 葉にコケや汚れが付着していないか
- 最近水槽内の環境を大きく変えていないか
などを一緒に確認した方が原因を絞りやすくなります。
CO2不足だけを原因にしない
ミクロソリウムは、CO2を大量に添加しなければ育たない水草ではありません。
そのため、葉が黒くなったときに「CO2不足だから」と考えて、いきなり添加量を増やす必要はありません。
まずは黒い部分の状態や根茎、固定方法を確認しましょう。
水草の調子が悪いからといって、照明、CO2、肥料、水流などを一度に変更すると、何が原因だったのか分かりにくくなります。
強い照明へ交換すれば解決するわけではない
ミクロソリウムは強い光を必要とする水草ではありません。
葉の調子が悪いからといって、高光量の照明へ交換すれば解決するとは限りません。
むしろ、強い照明を使用している水草水槽では、葉の表面にコケが目立つ場合もあります。
ミクロソリウムだけを考えるのであれば、無理に強い照明を用意せず、現在の株や根茎の状態を確認することを優先しましょう。
黒くなったミクロソリウムを立て直す方法

傷んだ葉だけを取り除く
葉自体が完全に傷んでいる場合は、その葉を付け根付近から取り除きます。
ただし、葉裏に胞子嚢が付いているだけの健康な葉まで切る必要はありません。
根茎を底床から出す
根茎をソイルや砂へ埋めている場合は、底床から出します。
流木や石へ固定すると、根茎を埋めずに管理しやすくなります。
状態の良い葉や新しい葉を観察する
傷んだ葉を整理した後は、新しく出てくる葉の状態を確認します。
古い葉だけが傷んでいて、新しい葉や根茎に問題がなければ、そのまま気長に育ててみてください。
一度に環境を変更しすぎない
葉が黒くなると、照明を変える、CO2を増やす、肥料を追加するなど、いろいろ試したくなります。
しかし、一度に複数の条件を変更するのは避けるのがおすすめです。
まず症状を確認し、明らかに問題がある部分から一つずつ対処していきましょう。
ミクロソリウムの葉が黒いときの確認順
- 黒い点が葉裏にあるか確認する
- 胞子嚢ではないか確認する
- 葉の表面にコケや汚れが付いていないか確認する
- 葉そのものが傷んでいないか確認する
- 根茎が柔らかくなっていないか確認する
- 根茎を底床へ埋めていないか確認する
特に重要なのは、黒い点を見つけただけで病気と決めつけないことです。
葉裏の黒い点が胞子嚢で、葉と根茎が元気なのであれば、そのまま育てて問題ありません。
まとめ
ミクロソリウムの葉に黒い点が出ても、すぐに病気だと判断する必要はありません。
葉裏にできる黒い点は、ミクロソリウムの胞子嚢である場合があります。
まず葉の表と裏を確認し、
- 胞子嚢なのか
- コケや汚れなのか
- 葉そのものが傷んでいるのか
- 根茎まで傷んでいるのか
を順番に確認してみてください。
また、太い根茎はソイルや砂の中へ埋めず、流木や石へ固定して育てると管理しやすくなります。
黒い点だけを見て慌てて葉を切ったり、照明やCO2などの育成環境を一気に変更したりせず、株の状態を確認しながら対処していきましょう。
では良いアクアリウムライフを!


