「ハイポネックス芝生の液肥」を水草に使う方法

きれいな水草を育てるために肥料は欠かせないもので、水草を育てている人は何らかの固形肥料や液肥を使っていると思います。
その中でも液肥は毎日のように添加する為、少しでもコストを安くしたいですよね?

今回は園芸用で販売されているハイポネックス芝生を水草に使用する為の方法と注意点について説明したいと思います。

実際にこれを水槽に入れて良いかどうかは善悪言われてはいますが、リスクや注意点を理解して使用すればとても便利な液肥になりますよ。

ハイポネックス 芝生の液肥とは

成分比率 窒素-りん-カリウム=5-2-4
鉄・かん水フルボ酸配合が入った芝生用の液肥です。また苦土(マグネシウム)、マンガン、ホウ素などの微量元素も含まれています。

名前の通り芝生用のですので水槽に合わせて希釈して使う必要があります。

この液肥を使用する理由は他の液肥とくらべリン酸の割合が少ないところと、鉄を含んでいるからです。この液肥に変えるまでは鉄補給のためにメネデールも追肥していました。

窒素の量に注意しながら使用すればとても使い勝手の良い肥料だと思います。

保証成分

【保証成分量(%)】
・窒素全量 5%
内アンモニア性窒素 1.25% ※要注意
・硝酸性窒素 1.45%
・水溶性りん酸 2.0%
・水溶性加里 4.0%
・水溶性苦土 0.02%
・水溶性マンガン 0.001%
・水溶性ほう素 0.005%

準備する材料(500ml作る場合)

・ハイポネックス芝生
・精製水または水道水を沸騰させ冷ました水
・空の保存用容器(プッシュボトル、スプレーボトル、ペットボトル等)

ハイポネックス芝生の液肥の材料

ではひとつづつ説明していきます。

・ハイポネックス芝生(5ml)
ハイポネックス芝生はホームセンター等の園芸コーナーで購入することができます。
サイズは450mlしかないのでこちらの物を購入しましょう。

100倍に希釈して使うので1本でなんと45L分の液肥を作ることができます!!
一度購入してしまえば、まず使い切ることはないでしょうね^^;

・精製水または水道水を沸騰させ冷ました水
精製水はドラッグストアで500ml/100円くらいで売っています。
精製水が手に入らない場合は、水道水を沸騰滅菌し冷やした水を変わりに使いましょう。

・空の保存用容器(プッシュボトル、スプレーボトル、ペットボトル等)
プッシュボトルを使う場合は1プッシュで何ml出るのか事前に確認しておきましょう。

100均で売っているようなボトルは1プッシュで2ml〜3mlほど出るものが多いようです。
1プッシュの添加量が多いので小さな水槽には向いていないので注意してください。

スプレーボトルの場合は1プッシュで0.1〜0.2mlほどでます。

事前に何プッシュで1mlになるか調べておくと添加量の微調整ができるので便利です。
参考までにですが、今回使ったプッシュボトルはセリアで購入したもので1プッシュ2.5ml添加できました。

また用意する保存容器はできるだけ遮光できる色の濃い物つかい暗所に保管するようにします。

作り方

1.容器に精製水(500ml)または水道水を沸騰させ冷ました水を入れる
容器に精製水を入れる

2.1の容器にハイポネックス芝生を5ml入れ良く混ぜる

以上でハイポネックス芝生の液肥100倍希釈液の完成です。
ハイポネックス芝生の液肥100倍希釈液の完成
精製水100mlに対してハイポネックス芝生1mlを混ぜるだけですので初めてでも簡単に作ることができます。

また作成する量は1ヶ月以内に使い切れる量を作りましょう。
使い切るまでに長期間置いておくと雑菌が繁殖し生体に思わぬ病気を招いてしまう可能性があります。

標準的な添加量

標準添加量:飼育水30Lに対して1日/1ml
 60cm水槽(55L):1日/1ml〜2ml
 30cmキューブ水槽(27L):1日/0.5ml~1.0ml

※標準添加量は陽性水草が多く繁茂している場合の添加量です。
ごく少量から添加を始めコケやの生え具合や生体の様子を見ながら添加をしましょう。

「ハイポネックス芝生の液肥」の成分にはアンモニア性窒素(有毒)も含まれています。
立上げ直後の水槽はアンモニアを分解するバクテリアが少なく生体に悪影響を与える可能性が高いので注意する必要があります。

特に生体の状態は良く観察するようにしてください。
少しでも異常が見られた場合は添加をやめすぐに水換えを行いましょう

私の環境ではこの液肥を与え始めてからミナミヌマエビがポツポツと何匹か☆になりました。
水質に敏感な生体(シュリンプ等)が入っている水槽での使用はあまりオススメしません。

注意点

・この液肥は生体に全く無害というものではありません。使用は自己責任でお願いします。
・液肥を添加するとき生体に直接当たらないように慎重に入れてください。

まとめ

アクアリウム用の液肥を購入すると非常に高価てすが、自作することによりコストを安く抑えることもできます。

自作液肥のメリット、デメリットに注意しながら自分のオリジナル液肥を作るのも楽しいものです。

では良いアクアリウムライフを!

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