格安pHメーター校正方法|アクアリウムにオススメの黄色いやつ

アクアリウムでpHを計測するときにpHメーターを使うことがあると思いますが、本格的なpHメーターを買おうとすると1~2万円してちょっと敷居が高いですよね。

正直なところアクアリウムでphの計測の為だけに本格的なphメーターを購入するのは勿体ないので、今回Amazonで大量に出品されている格安のpHメーターを購入しました。

phメーター

この黄色いやつです。Amazonで「pHメーター」と調べると同じような製品が\1,000~\2,000くらいで販売されてます。おそらく同じものに個別に商品名?を付けて販売しているのではないでしょうか?

実は理由あって、この黄色いpH計を過去3台ほど購入しています。すべて別の購入元で商品名?も違いましたが基本的に使い方や校正方法、精度は変わりませんでした。

3台も買ってそんなに壊れやすいの!?って思うかもしれませんが、そんなことはなくて単純に知人に譲ってしまっただけですので購入を考えている方はご心配なく!!

物によっては液晶画面のバックライト付きの物や付かない物、電池の有無、校正剤の有無、保証の有無、ケースのサイズが微妙に違うもの等があります。
基本的にマニュアルは英語でしたが、探してみると日本語マニュアルを添付している物もあるみたいです。

購入するときは何があって何がないのかは良くしたほうが良さそうですね^^;

この記事ではスペックや校正方法などを簡単にまとめましたので参考にしてください。

スペック

黄色いpHメーターはどれも似たような製品なので、スペックもほとんど同じだと思いますが購入する場合は事前に確認してください。

測定範囲 0.00-14.00pH
Resolution 0.01pH
精度 +/-0.01ph
動作温度 0℃-60℃
電池 2*1.5V(LR44ボタン電池)
校正(キャリブレーション) 3点自動校正

校正方法

マニュアルはこんな感じです。
英語が苦手だと図解があると助かりますね(´・ω・`)

マニュアル Calibration chart

必要な物

・校正剤(pH6.86/ph4.01)
・精製水 500ml
・容器2つ(250ml以上はいるもの)必要な物

【校正剤】
私の購入した物には「pH6.86」と「ph4.01」が入っていました。今回は2点校正を行います。
物によっては「pH9.18」の校正剤もあり3点校正も可能です。

より精度を高めたい場合は3点校正を行ったほうが良いですが、アクアリウムで使う程度なら2点校正で十分です。

校正剤がない場合はネットで簡単に購入できますよ。

【精製水】
薬局で500mlで100円程度で購入できます。
校正剤を溶かすときに250mlづつ使うので2点校正であれば500mlあれば足りますね!

【容器】
pHに影響を与えない素材のガラスやプラスチックのコップを用意しましょう。
何らかの飲み物が入っていた使用済み容器を使う場合は、水道水で良く洗った後に乾燥させてから使用してください。

理想を言えば容器を洗ったあと蒸留水で洗い流したいところですが、そこまでする必要はありません。

容器には精製水250ml+校正剤が入ります。
また校正(キャリブレーション)する場合にpHメーターを容器に入れるので水が溢れないサイズの入れ物を用意してください。

私は手持ちで丁度良い容器がなかったので、飲み終わった炭酸水の空ペットボトルをカッターで切り使用しました。

校正液の作り方

用意した容器に精製水を250mlづつ入れます。
容器に精製水を入れる
それぞれの容器に「pH6.86」と「ph4.01」の校正剤を入れよく混ぜて校正剤を完全に溶かします。
結構溶けにくいので念入りに混ぜてくださいね^^;

溶かし終わったら「pH6.86」と「ph4.01」の校正液の完成です!

ちなみに水温によって校正液のpHは若干ですが変化します。正直気にするほどではないので温度調整までする必要はないと思います。
もし気になるようでしたら下記を参照してください。
水温とphの変化

校正手順(キャリブレーション)

”ON/OFF”ボタンで電源を入れましょう。
ちなみに電池が入っていないと当然電源は入らないので事前に電池を入れておきましょう。

電池交換の方法は“電池交換“をご覧ください。

pH6.86

まずpH6.86の校正液で校正します。

pHメーターを校正液につけ表示されるpHが安定したら”CAL”ボタンを5秒間長押しします。

CALボタン5秒長押し

校正が完了すると液晶画面に「6.86」と表示されます。
以上で「pH6.86」の校正が完了です。

ph4.01

次にpH4.01の校正液で校正します。

pHメーターを校正液につけ表示されるpHが安定したら”CAL”ボタンを5秒間長押し手を放し、続けて1回”CAL”ボタンを短く押します。

CALボタン5秒長押し、続けてCALボタン1回押す

校正が完了すると液晶画面に「4.00」と表示されます。
以上で「pH4.01」の校正が完了です。
※どいう訳か「4.01」と表示されないのが不思議ですが、マニュアルを読むと「4.00」と記載されているので問題ないようです。

校正結果(精度)

校正が完了したら実際に使ってみましょう!

水道水のpHを校正する前と校正後で比べてみました。
ちなみに自宅の地域の水道水のpHは管轄自治体の水質検査結果では「pH7.1」です。

各地域のpHは管轄自治体で水質検査結果が公表されていると思いますのでそちらを参考してみてください。

【校正前】
pH7.57
水道水pH校正前
当然の結果と言うべきか、かなり数値にずれがあります。
やはり校正なしでpHメーターを使うと当にならない数値がでるみたいです^^;
【校正後】
pH7.05
水道水pH校正後
校正後は公表されている値とほぼ同じになりました。
ある程度正確な値が表示されるようになったので、アクアリウムで使うには問題なさそうですね。

最後に水槽のpHを計測してみました。
ちょっと見えづらいですが、pHは「7.28」が表示されています。

若干pH高めですが、石が多め、田砂、CO2無添加環境なのでこんなものですかね・・・
ちなみに別の水槽の低床がソイル、CO2添加している水槽では「6.72」を表示していたので動作には問題なさそうです。

アクアリウムでpHメーターを探しているのであれば。コスパもいいので購入を検討してみるてはいかがですか?

では良いアクアリウムライフを!

 

おまけ:電池交換

【使用する電池】
LR44アルカリボタン電池 2個


pHメータ上部の黒い蓋を引っ張ると電池を入れる場所が出てきます。
2つの電池を同じ向きに重ねるように入れます。

電池のフタ電池を入れる場所

ちなみに+と-が反対になっていると電源が入らないので、電源が入らない場合は電池の向きを変えてみましょう。

タイトルとURLをコピーしました