前景草としてよく使われるニューラージパールグラスですが、私も現在の水槽レイアウトに使用しています。
今回はトリミング時にでたニューラージパールグラスを使い、水中葉を水上葉に水上化してストックできるようにしてみたいと思います。
ニューラージパールグラスの水上化は他の水草と比べても簡単なほうだと思いますので、ぜひ挑戦してみてください。
私が水上栽培に挑戦した季節は2月下旬で、始めは少し気温が低かったですが1か月もするとすぐに春らしい気温になっていました。
私の住んでいる地域は埼玉県なので極端に寒くなるような事は少ない場所です。
水上栽培は室内で行い室温は昼間で20度前後、夜間で15度前後。
リビングの窓際でレースのカーテン越しに栽培していました。
寒い日はエアコンを使用していたのでニューラージパールグラスが枯れるほど温度が下がることはありませんでした。
では早速、水上栽培の記録と栽培方法を紹介します!
水上栽培の記録
後述で紹介しますが、今回はプラスチックケースに使用済のソイルを入れ、トリミングしたニューラージパールグラスを植えています。
また使ったニューラージパールグラスは水中葉を使用し水上栽培で水上化させます。
【1日目】
植栽初日です。
【14日目】
根が張り始め少しだけ増え始めました。
根が張ると成長速度が徐々にあがってきます。
【40日目】
40日も経過すると水中葉から水上葉へ変わり植栽初日と比べるとかなり増えてきています。
光量が強すぎたのか、ソイルにコケがついてしまいました。
まだまだ育成最中ですので、しばらく経過したら栽培記録を追記していこうと思います。
では次に今回行った水上栽培の方法を紹介します。
水上栽培の方法
・容器
・用土
・ニューラージパールグラス(水中葉)
容器は水が盛れなければ何でも大丈夫ですが、できるだけ透明なほうが光を取り込みやすくて良いかもしれません。
私は100均で買ったプラスチックのケースを使いましました。
使い古しのソイルや園芸用の用土を使います。
もちろん新品のソイルでも大丈夫です。今回は使い古しの「コントロソイル パウダー」を使いました。
使い古しのソイルとなると栄養分が少なくなっている可能性が考えられましたが、今回は肥料を追加せずに挑戦してみました。コントロソイルはアクアリウム用のソイルの中でも非常に安い上に、吸着系ソイルの中では栄養素が多めなのでオススメです!
今回用意したのは水中葉をトリミングしたものを用意しました。
<栽培手順>
容器にソイルを2~3cmくらいの厚さで敷き湿らせます。
ニューラージパールグラスを小分けにしながら、3分の2くらいが埋もれるくらいの深さで植えていきます。
容器に水をヒタヒタになるようにいれます。
ソイルの上2cmくらいの深さになるくらいの量の水をいれ、ニューラージパールグラスをしっかりと水に浸かるようにしましょう。
あとは直射日光のあたらない窓際のレースのカーテン越しのような場所に置くだけです。
容器にフタをすると水の急激な蒸発と乾燥を防ぐことができますが、熱がこもりやすいので夏場は注意が必要です。
日々のメンテナンスの方法は根が張る前の最初の2~3週間は水位が下がらないように、減った分の水を定期的に補充しましょう。
以降は水を少しずつ補充しながら2~3週間くらいかけて水位を下げ、最終的には水がなくなりソイルが常に湿っている状態にできれば完了です。
何度か水上化に挑戦してきましたが、根がしっかり張る前に水位を下げすぎると溶けるように枯れてしまうこともありました。
また水位が高い時は高光量でコケが出やすいので、コケがでたら早めに取り除いたり光量が弱い場所へ映すなど対策が必要になる場合があります。
水上化に掛かる期間はおおよそ4~6週間で行うことができます。
水上葉になった後は乾燥に注意する必要はありますが、管理が非常に楽になるのでストックするには非常に便利になりますよ。
フードパックでも育てられる!!
以前フードパックで水上栽培したニューラージパールグラスです。
フードパックだとフタも簡単に閉じられる上に、サイズが小さいので場所を選ばずに置いておけました。
ただ他の容器と違って水位をあまり高くできなかったり、水量が少ないので水位の調整が面倒でしたね^^;
ニューラージパールグラスの基本データ
育成難易度 普通 |
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学名 | Micanthemum sp |
分布 | 中米 |
葉長 | 0.5cm |
草姿 | 有茎草 |
植栽位置 | 前景 |
硬度 | 軟水~中硬水 GH:0~8 KH:0~6 |
光量 | 60cm水槽で20W 2灯以上 |
水温 | 20~26度 |
pH | 弱酸性~中性 pH: 5.5~7 |
CO2 | 添加が好ましい
3秒/1滴(60cm水槽) |
生長速度 | 普通 |