マツモが枯れる・溶ける原因|葉がバラバラになるときの対処法

丈夫で育てやすい水草として知られているマツモですが、突然葉がバラバラと落ちたり、茎の一部分が柔らかくなって溶けたような状態になることがあります。

「マツモって簡単に育つんじゃなかったの?」と思いますよね^^;

確かにマツモは丈夫な水草ですが、どんな環境でも絶対に枯れないというわけではありません。

特に注意したいのが、葉が落ちているだけなのか、茎まで傷んでいるのかという違いです。

状態によって対処方法も変わるので、いきなり肥料を入れたりCO2を増やしたりするのではなく、まずマツモの状態を確認してみましょう。

今回は、マツモが枯れる・溶けるように見えるときに確認したいポイントと、傷んだ場合の対処方法を紹介します。

この記事で分かること

  • マツモが溶けたようになる状態とは
  • 葉がバラバラ落ちるときに確認すること
  • 茎の一部分が傷んだ場合の対処
  • 沈めている部分が傷んだ場合の対処
  • 元気な部分を残して育て直す方法
  • CO2や肥料をすぐ追加しなくてよい理由

マツモが「溶ける」とはどんな状態?

水草では状態を崩して葉や茎が柔らかくなったことを「溶けた」と表現することがあります。

マツモの場合も、次のような状態が見られることがあります。

  • 葉が大量に落ちて水槽内へ散らばる
  • 茎の一部分が細くなる
  • 茎が柔らかくなって切れる
  • 固定していた部分から切れて浮いてくる
  • 下側は傷んでいるのに先端は緑色のまま

ここで大切なのは、マツモ全体が完全にダメになったとは限らないということです。

下側の茎が傷んでいても、先端部分が緑色でしっかりしているなら、その部分を残して育て直せる場合があります。

マツモが枯れる・溶けるときに確認したいこと

マツモの調子が悪くなったからといって、原因を1つに決めつけるのはおすすめしません。

マツモは比較的幅広い環境で育てられる水草なので、まず最近何か変えたことがないかを確認してみましょう。

沈めている部分の茎が傷んでいないか

まず確認したいのが、マツモをソイルや重りなどで沈めている場合です。

マツモには一般的な有茎草のような根がありません。

そのため水槽内では、そのまま浮かせて育てることもできます。

もちろん底床付近へ固定してレイアウトすることもできますが、固定している場所だけ茎が傷んでしまう場合があります。

私もリングろ材とウールマットを使ってマツモを沈めて育てたことがありますが、しばらくすると固定していた部分の茎が傷んで切れ、マツモが浮いてきてしまうことがありました。

マツモ全体が元気なのに、毎回同じ場所から切れる場合は、まず固定している部分を確認してみてください。

光がほとんど届かない状態になっていないか

マツモは高光量を要求する水草ではありません。

そのため強力な水草育成用ライトがなければ育たない、ということはありません。

ただし水草なので、まったく光が必要ないわけでもありません。

他の水草や浮草に覆われていたり、水槽の暗い場所へ長期間押し込まれていたりする場合は、配置を見直してみましょう。

逆に、「マツモが調子を崩したから」といって、いきなり強い照明へ交換する必要もありません。

まずは現在使っている水槽用照明がきちんと当たっているかを確認する程度で十分です。

水温だけを原因と決めつけない

マツモが溶ける原因として、高水温が挙げられることがあります。

ただ、「水温が○℃になったら必ず溶ける」と単純に判断するのは難しいと思います。

マツモは比較的幅広い温度環境に適応する植物です。

水温が高くなったタイミングで状態を崩した場合も、水温だけでなく照明時間、水質、水槽内の汚れ、固定方法など、ほかに同時に変化している部分がないか確認してみましょう。

特に夏場は水温以外の環境も変わりやすいので、一つの数字だけを見て判断しないほうが良いです。

CO2不足と決めつけなくてよい

マツモの葉が落ちると、「CO2が足りないのかな?」と思うかもしれません。

しかしマツモは、CO2要求量が比較的低い水草です。

そのため、マツモが傷んだからといってCO2不足が直接の原因とは限りません。

もちろんCO2を添加している水草水槽で育てることもできますが、マツモだけを復活させる目的で慌ててCO2設備を追加する必要はないと思います。

まずは傷んだ部分を取り除き、光や水槽環境を確認するほうを優先しましょう。

肥料不足と決めつけて液肥を追加しない

マツモは成長がかなり速い水草です。

水中の栄養分を利用しながらどんどん成長するため、状態によっては栄養条件も成長へ影響します。

ただし、葉が落ちた=肥料不足とは判断できません。

原因が分からない状態で大量の液体肥料を追加すると、別の水草やコケの状態まで変わってしまいます。

魚やエビを飼育している普通の水槽であれば、まず肥料を追加するより、傷んだ場所や育成環境を確認してください。

マツモが傷んだときの対処方法

マツモの一部分が傷んでいても、元気な先端が残っていれば育て直せる可能性があります。

私なら次の順番で対処します。

1.傷んだ部分を取り除く

最初に、葉がほとんど落ちてしまった部分や、柔らかくなった茎を取り除きます。

傷んだ部分を大量に残したまま育て続ける必要はありません。

ハサミで切り、緑色でしっかりした部分だけを残しましょう。

水草を育てているなら、細長いトリミングハサミが1本あるとマツモ以外にも使えて便利ですよ。

2.元気な先端部分を残す

マツモは茎を切り分けて増やすことができる水草です。

下側が傷んでいても、上のほうに緑色で状態の良い部分が残っているなら、その部分を切り離して育て直してみましょう。

最初から傷んでいる部分まで残そうとしなくても大丈夫です。

マツモの具体的な切り方についてはこちらの記事でも紹介しています。

3.一度浮かせて様子を見る

固定している場所から何度も傷む場合は、一度マツモを水面付近へ浮かせて育ててみる方法があります。

マツモは根を持たないため、必ず底床へ植えなければ育たない水草ではありません。

むしろ浮かせれば固定部分へ負担が掛からず、状態も確認しやすくなります。

元気に新しい部分が伸びてきたら、そのまま浮かせて育てても良いですし、レイアウト上必要なら再び沈めても良いでしょう。

4.水槽内に落ちた葉を回収する

葉がバラバラになったときは、水槽内に大量の葉が散らばります。

これが結構面倒なんですよね^^;

大きなものはネットなどで回収し、底床へ落ちた葉は水換えのときにホースで吸い出してしまいましょう。

細かな葉をすべて1枚ずつ取ろうとすると大変なので、水換えと一緒に掃除してしまうのが簡単です。

マツモを沈めている場合は固定方法も確認しよう

マツモを水槽の後景などへ配置したい場合、そのまま浮かせるより沈めたほうがレイアウトしやすいことがあります。

ただしマツモには根がないため、普通の有茎草とまったく同じ感覚で扱わないほうが良いです。

底床へ無理に深く押し込んだり、細い茎を強く締め付けたりするのではなく、マツモが浮かない程度に固定します。

それでも固定場所から何度も傷むなら、その部分を切り直して固定するか、一度浮かせて育てる方法へ変更してみてください。

マツモを沈めてレイアウトしたい場合は、リングろ材や水草用のおもりを使う方法もあります。

状態が戻ったら伸びすぎにも注意

マツモは調子が戻ると、かなり速いペースで成長することがあります。

元気になったのは嬉しいのですが、今度は伸ばしっぱなしにしないようにしましょう。

水面いっぱいまで増えると、ほかの水草への光を遮ることがあります。

長く伸びてきたら、必要な量だけ残してトリミングします。

切った部分を利用してマツモを増やすこともできます。

マツモが溶けてもすぐに肥料やCO2を追加しない

マツモが突然傷むと、「何か足りないものを追加しなければ」と考えてしまいます。

でも、ここで焦って肥料・CO2・照明などを一度に変更してしまうと、何が原因だったのか分からなくなります。

まずやることはシンプルです。

マツモが傷んだときの確認順

  1. 葉だけなのか、茎まで傷んでいるのか確認する
  2. 固定している場所が傷んでいないか確認する
  3. 傷んだ部分を切る
  4. 緑色で元気な部分を残す
  5. 必要なら一度浮かせて育てる
  6. 照明・水温・水質など最近変えた条件を確認する
  7. 新しい成長が出るか様子を見る

一度に全部変更するより、原因になりそうな部分を一つずつ確認したほうが対処しやすいですよ。

まとめ

マツモは丈夫で初心者でも育てやすい水草ですが、環境や扱い方によっては葉が落ちたり、茎の一部分が傷んだりすることがあります。

特にマツモを沈めている場合は、固定している部分だけが傷んでいないか確認してみてください。

マツモが枯れる・溶けるときのポイント

  • 葉が落ちているのか茎まで傷んでいるのか確認する
  • 固定している部分の茎を確認する
  • 傷んだ部分は切り取る
  • 元気な先端部分を残して育て直す
  • 固定場所が傷むなら一度浮かせてみる
  • 水温だけを原因と決めつけない
  • CO2不足・肥料不足と決めつけて一気に環境を変えない
  • 落ちた葉は水換えのときに回収する

マツモ全体が傷んでいるように見えても、先端に元気な緑色の部分が残っていれば、そこから育て直せる場合があります。

「もう全部ダメかな?」とすぐに捨てず、まず状態の良い部分が残っていないか確認してみてください。

マツモの基本的な育て方や増やし方についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

では良いアクアリウムライフを!

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