キューバパールグラスを植えたのに、なかなか広がらない。
枯れているわけではないけれど、いつまで経ってもソイルを覆ってくれない……。
前景一面を緑の絨毯にしたくて植えたのに、思ったように育たないと「何が悪いんだろう?」と思いますよね。
私もキューバパールグラスを育てていますが、きれいに広げるには照明、CO2、植え方などの条件をある程度そろえる必要があります。
逆に条件が合えば、少しずつ横へ広がって前景を覆うように育ってくれます。

今回は、キューバパールグラスが育たない・広がらないときに確認したい原因と対処方法を、実際に育ててきた経験も交えながら紹介します。
キューバパールグラスが育たないときは環境を一つずつ確認する
キューバパールグラスが育たない原因は、一つとは限りません。
「肥料を入れれば育つ」「照明を強くすれば育つ」という単純なものではなく、いくつかの条件が組み合わさっています。
特に確認したいのが、
- 光
- CO2
- 植え方
- 肥料
- 水流
です。
調子が悪いからといって全部を一度に変更してしまうと、結局何が原因だったのか分からなくなってしまいます。
一つずつ確認してみましょう。
照明の光量が足りない
最初に確認したいのが照明です。
キューバパールグラスは、前景草の中でもしっかり光を確保して育てたい水草です。
照明が弱い環境では、思ったように横へ広がらなかったり、密度が上がらなかったりすることがあります。
特に60cm水槽では、水槽そのものは明るく見えていても、前景の底床付近まで十分な光が届いているとは限りません。
私も以前はGEX クリアLED POWERⅢ 600を使って前景草を育てていましたが、本格的に前景草を育てるようになってからアクロ TRIANGLE LED GROW 600へ変更しました。
照明を選ぶときは、単純に「一番明るいLEDを買えば良い」というより、どんな水草を育てたいかで選ぶのがおすすめです。
60cm水槽用LEDのGEXとアクロ GROW 600はこちらで実際に使って比較しています。
CO2が不足している
キューバパールグラスをしっかり育てたい場合は、CO2添加も確認したいポイントです。
照明は十分なのに成長がほとんど見られない場合は、CO2の添加環境も見直してみてください。
特に前景を密に覆わせたい場合は、照明だけを強くしても、それ以外の条件が合っていなければ思ったように育たないことがあります。
逆に「育たないから」と照明だけをどんどん強くすると、水槽の状態によってはコケが増えてしまうこともあります。
照明とCO2の両方を確認することが大切です。
私はボンベ型のCO2ジェネレーターも使っていました
私は以前、Decdeal製の1LタイプのCO2ジェネレーターを1年以上使用していました。
重曹とクエン酸、水の化学反応でCO2を発生させ、ボンベへためて添加するタイプです。
発酵式よりCO2量を調整しやすく、電磁弁と組み合わせて自動化できたので、私の水草水槽ではかなり使いやすい方法でした。
ただし、私が実際に使用していたDecdeal製のCO2ジェネレーターは現在ほとんど販売されていません。
現在この方式を使いたい場合は、同じように重曹とクエン酸を利用するボンベ型CO2ジェネレーターの類似品から選ぶ形になります。
現在は2Lタイプの類似したCO2発生器セットも販売されています。
私が実際に使用したDecdeal製CO2ジェネレーターの使用感や使い方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
Decdeal CO2ジェネレーターを1年以上使ったレビューはこちら
まず費用を抑えてCO2添加そのものを試してみたい場合は、発酵式から始める方法もあります。
浅く植えすぎて根付いていない
照明やCO2に大きな問題がなさそうなら、植え方も確認してみてください。
キューバパールグラスはかなり小さく、根も短い水草です。
植えるときに浅すぎると、なかなかソイルへ安定しなかったり、浮いてしまったりすることがあります。
特に植えた直後から浮いてくる場合は、光や肥料以前にしっかり植えられているかを確認したほうが良いでしょう。
私は植栽するとき、小さく分けてピンセットでソイルへ植えるようにしています。
キューバパールグラスのような小さな前景草は、指で植えるより水草用のピンセットを使ったほうがかなり作業しやすいです。
ただし、深く押し込みすぎて葉まで底床へ埋める必要はありません。
株が簡単に浮いてこないよう、根元が底床へ安定するように植えてみてください。
植えたばかりなら少し様子を見る
植えてすぐに広がらないからといって、必ずしも失敗しているわけではありません。
植えた直後は、まず底床へ安定しながら新しい環境へ適応していく段階があります。
葉がどんどん溶けているわけではなく、新しい成長が少しでも見られるのであれば、すぐに全部抜いて植え直す必要はありません。
何度も抜いて植え直してしまうと、せっかく底床へ安定し始めた株をまた動かすことになります。
まず照明やCO2などの環境を確認して、問題がなさそうなら少し様子を見てみましょう。
肥料が不足している可能性もある
キューバパールグラスをある程度の期間育てていて、以前より成長が鈍くなってきた場合は、栄養状態も確認します。
水草が成長するには、光とCO2だけではなく栄養も必要です。
特に長期間使用している底床では、立ち上げた当初と同じ状態とは限りません。
ただし、成長が悪いからといって、いきなり大量の肥料を追加するのはおすすめしません。
水草が使い切れないほど肥料を増やせば、水槽の状態によってはコケが増える原因になることもあります。
照明やCO2、植え方に問題がないことを確認したうえで、肥料を考えるくらいで良いと思います。
前景部分の水流も確認する
キューバパールグラスを育てるときは、水槽内の水の流れも確認してみてください。
フィルターが動いていても、石や流木の配置によって前景部分だけ水がほとんど動いていないことがあります。
「照明もCO2も使っているのに、一部分だけ調子が悪い」という場合は、前景部分まで水が回っているか確認してみましょう。
特にCO2を添加している場合は、CO2を含んだ水が水槽全体へ回るような流れになっているかを見ることも大切です。
だからといって強い水流を直接キューバパールグラスへ当てれば良いわけではありません。
水槽内で極端に水が停滞している場所がないかを見る程度から始めてみてください。
水の硬度だけを原因と決めつけなくて良い
キューバパールグラスについて調べていると、「水の硬度が原因」という情報を見かけることがあります。
もちろん水質が水草の成長へ影響することはあります。
ただ、キューバパールグラスが育たないからといって、いきなり硬度だけを原因として考える必要はないと思います。
まずは、
- 十分な光があるか
- CO2を添加できているか
- しっかり植えられているか
- 栄養不足ではないか
- 前景部分の水流が極端に滞っていないか
といった基本的な部分から確認したほうが原因を探しやすいです。
一度育ったキューバパールグラスが浮く場合は原因が違う
ここは少し注意してください。
最初から育たない場合と、一度きれいに育ったキューバパールグラスが後から剥がれてくる場合では、確認するポイントが違います。
私の場合、キューバパールグラスが順調に増えていたので安心してしまい、3カ月以上まともにトリミングをしませんでした。
完全にレイアウトは崩壊しました^^;
厚く重なったキューバパールグラスが、ソイルからまとまって剥がれてしまったんです。
すでに絨毯状になっている株が浮いてきた場合は、照明をさらに強くするのではなく、まず厚くなりすぎていないか確認してください。

キューバパールグラスが剥がれたときの実際の状態と対処方法はこちら
剥がれる前にトリミングして厚みを整えておくことも大切です。
キューバパールグラスを広げたいときの確認順
ここまでいろいろ紹介しましたが、全部を一度に変更する必要はありません。
私なら次の順番で確認します。
- 照明が前景草を育てる用途に合っているか
- CO2を添加できているか
- 株がソイルへ安定して植えられているか
- 前景部分まで水が回っているか
- 最後に栄養状態を確認する
これなら、一つずつ原因を切り分けることができます。
例えば照明が明らかに前景草向きではない場合は、最初に照明環境を見直します。
照明に問題がなければCO2、その次に植え方……というように進めれば、むやみに設備や肥料を増やさずに済みます。
前景草はキューバパールグラス以外にもある
どうしても現在の水槽環境ではキューバパールグラスが難しい場合は、別の前景草を選ぶ方法もあります。
前景草にも、それぞれ育ち方や必要になる環境の違いがあります。
水槽設備や自分の管理方法に合った水草を選ぶことも、長くアクアリウムを楽しむコツだと思います。
初心者にもおすすめできる前景草はこちらの記事で紹介しています。
まとめ
キューバパールグラスが育たない・広がらない場合は、一つの原因だけに決めつけず、環境を順番に確認してみてください。
特に「キューバパールグラスで緑の絨毯を作りたい」という場合は、まず照明とCO2の環境から確認してみると良いでしょう。
一度きれいに広がると本当にきれいな水草なので、育たないからとすぐに諦めず、一つずつ原因を探してみてくださいね。
では良いアクアリウムライフを!


